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ヘルペスは一度感染すると完治しない!感染・再発予防の方法は?

ヘルペスとは

ヘルペスは皮膚や粘膜に水ぶくれなどの炎症を起こす感染症です。
ヘルペスウイルスに感染することで発症します。
ヘルペスウイルスに一度感染すると、治療をしても体からウイルスを完全に排除することはできません。
症状が治まっても体内にウイルスは潜んでいる状態になります。

ヘルペスの種類

ヘルペスウイルスにはいくつかの種類があります。
種類によって発症する病気が異なります。
病気によって同じ薬を使っても用量が違ってきます。

一般的にヘルペスと呼ばれることが多いのは口唇ヘルペスや性器ヘルペスです。
これは「単純ヘルペスウイルス」が原因となっています。

また、水ぼうそうや帯状疱疹もヘルペスの仲間です。
これは「水痘・帯状疱疹ウイルス」というウイルスが原因で引き起こされます。

口唇ヘルペス

口唇ヘルペスは、くちびるや口の周りに小さな水ぶくれができる感染症です。
単純ヘルペスウイルスの感染が原因になります。

【症状】

  • 前兆として、口の周りにチクチクするようなかゆみや違和感が生じることがある
  • 赤く腫れ、一箇所に集まるような形で痛みのある水ぶくれが数個できる
  • やがてかさぶたになり、治っていく

口唇ヘルペスは大人になってからも感染します。
しかし子供の頃に感染したウイルスが原因になることが多いです。
体内に潜伏していたウイルスが、風邪や疲れなど免疫機能が低下した際に活性することで発症します。
症状が出ている患部を触ると感染します。
口唇ヘルペスは再発しやすいのも特徴です。
年に数回再発を繰り返すこともあります。

性器ヘルペス

性器ヘルペスは性器やその周りに症状が出る感染症です。
口唇ヘルペスと同じく、単純ヘルペスウイルスの感染が原因になります。
症状は男性か女性か、初感染か否か、症状が出るのは初めてか否かで違いがあります。

【初感染で初めて症状が出る時】

●男性の症状

  • 亀頭、陰茎、肛門周囲や直腸などに前兆としてかゆみや違和感が生じる
  • 違和感を覚えた場所に小さな水ぶくれや赤い発疹ができる
  • それらがやぶれて潰瘍になる
  • 強く痛みが生じることがある
  • 鼠径部(太ももの付け根)のリンパ節の腫れ、痛み
  • 軽く発熱することがある

●女性の症状

  • 膣の入り口、陰唇、会陰などに多数の水ぶくれや潰瘍ができる
  • 子宮頚管や膀胱にも広がることがある
  • 強く痛み、歩行や排尿が困難になることもある
  • 鼠径部のリンパ節の腫れ、痛み
  • 38℃以上の熱が出ることがある

このように、女性の初感染は特に重い症状が出ます。

再発の場合は男女どちらとも初感染の時より症状は軽く、早く治る傾向があります。

なお、妊婦の場合発症している時に出産すると、分娩時に親子感染する恐れがあります。

帯状疱疹

帯状疱疹は胸、腹部、背中、顔、頭部、手足の左右どちらか一方だけに皮膚症状が出る病気です。
発症するのは60歳以上の人が多いです。
ただし過労やストレスなどをきっかけに若い世代でも発症します。

【症状】

  • ピリピリ・チクチクするような痛みを感じる
  • その後赤い発疹と水ぶくれができ、帯状に広がる
  • 水ぶくれが破れて皮膚がただれ、かさぶたができて痛む
  • 日常生活に支障をきたすほど強く痛むことが多い
  • 同時に発熱やリンパ節の腫れ、頭痛などが起こることもある

通常3週間ほどで治まりますが、痛みだけが残るといった後遺症が残ることがあります。

帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。
初めてこのウイルスに感染する際は、水ぼうそうが発症します。
水ぼうそうの症状が治った後も、ウイルスは体内に潜み続けます。
やがて疲れやストレスや加齢など、免疫機能が低下をきっかけに帯状疱疹が発症するのです。
ほとんどの場合発症するのは生涯に1度だけです。

帯状疱疹は人に帯状疱疹としてうつることはありません。
しかし、水ぼうそうとしてうつる可能性があります。
水ぼうそうにかかったことのない子供などは接触に注意が必要です。

水痘

水痘は全身に発疹が出る感染症、「水ぼうそう」です。

【症状】

  • 成人の場合発疹ができる前に発熱や倦怠感などの前兆があることがある
  • 数日の間に全身に赤い発疹が次々にできる
  • 発疹は水ぶくれになり、強いかゆみを伴う
  • 水ぶくれがやぶれ、かさぶたになり治っていく

水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染した時に発症します。
発症するのは一生に1回だけです。

子供の感染症の定番でしたが、2014年から水痘・帯状疱疹ワクチンが定期接種となりました。
そのため発症数は減少しています。

水痘は非常に感染力の強い感染症です。
接触や飛沫感染のほかに、はしかや結核と同様空気感染します。
そのため水痘と診断された人は隔離が必要です。

ヘルペスの感染予防

口唇ヘルペス・性器ヘルペスの原因、単純ヘルペスウイルスは強い感染力を持っています。
基本的に、接触により感染します。
従って、予防は接触を避けることが基本になります。

患部を触らない

基本的なことですが、まず患部を触らないことが大切です。
発症しているヘルペスの患部には、大量のウイルスが詰まっています。
患部に触れれば、手を介して自分にも人にも感染を広げてしまう恐れがあります。
患部に触った場合は、しっかり手を洗いましょう。
触らない・触らせない・手をよく洗うことが基本です。
親子や夫婦など、家族間で感染するケースが多くみられます。
自分が感染している場合、触らせないでください。
口唇ヘルペスの大人は子供(赤ちゃん)にキスをすれば感染するので注意しましょう。

性行為の際はコンドームを着用する

性器ヘルペスを予防するためには、コンドームの着用が有効です。
前述の通り、ヘルペスは症状が出ている部分に触ると感染します。
患部との接触は避け、コンドームを最初から最後まで着用すれば予防になるでしょう。
ただし、感染部位が臀部(おしり)などコンドームが及ばない場所であれば予防できません。
コンドームはリスクを減らすだけ。完全に予防はできないと覚えておきましょう。
症状が出ている間は性行為は避けることが推奨されます。

物を共有しない

単純ヘルペスウイルスは、患部に触れた物を介しても感染します。
タオルや食器の共有により感染することがあるのです。
症状が出ている人は、患部が触れる物を人と共有するのは避けましょう。

また、自衛のためには日頃から人と物を共有する際は注意した方がよいでしょう。

適度な運動

適度な運動は免疫力を高めるので、感染症予防に有効です。
免疫力を高めることを考えれば、「適度であること」が重要になります。
きついトレーニングなど激しい運動は免疫力をかえって低下させるのです。

ウォーキングなど無理のない範囲の有酸素運動は、免疫力を高める効果が期待できます。
若干汗ばむくらいでちょうどよいです。
なるべく毎日続けましょう。

免疫力を高めて再発予防

ヘルペスは一度感染すると再発を繰り返す病気です。
免疫力が低下した時に、何度でも再発します。

しかし免疫力を高めて、再発しづらい体を目指すことは可能です。

免疫力を高めることは、がんなどヘルペス以外の病気の予防にもなります。
ぜひやってみてください。

入浴

入浴は免疫力を高める効果が期待できます。
シャワーで済まさずに毎日湯舟につかることがポイントです。

免疫力は体温が1度下がると約30%低下し、1度上がると最大5~6倍上がるとされています。
入浴は体温を上げる効果があるのです。
40度くらいのお湯に10分~15分つかると、一時的に体温は約1度上がります。
入浴のタイミングは朝でも夜でも問題ありません。
1日1回、毎日続けることで免疫アップが期待できます。

免疫を高める食材

下記ような食材は免疫力を高める効果があります。

●納豆、味噌、漬物、チーズ、ヨーグルトなど発酵食品
腸の中の善玉菌を増やします。
善玉菌を増やすことは免疫力アップにつながるのです。

●キノコ類、海藻類、オクラや長芋などヌルヌル、ネバネバ系の食品
善玉菌のエサになる上に便通をよくします。

●生姜、玄米、魚、根菜など
体を温める食材です。入浴の項目で述べた通り、体を温めることは免疫力アップが期待できます。

●ブロッコリー、にんじん、ピーマン、かぼちゃ、小松菜などビタミンAが多く含まれる緑黄色野菜
喉や鼻の粘膜の働きを助けて、ウイルスを侵入させづらくします。

睡眠

免疫力を高めるには、質のよい睡眠を十分とることが大切です。
成人の睡眠時間は1日7~8時間がちょうどよいとされています。
7時間未満の人は風邪やインフルエンザにかかりやすいというデータもあります。

質のよい睡眠とは、簡単にいえばぐっすり眠ることです。
特に眠りはじめの3時間は何にも邪魔されずぐっすり眠ることが理想的です。
また、毎日起床時間を一定にして生活のリズムを整えることは睡眠の質向上に繋がります。

ストレス

ストレスを溜めると免疫力が落ちてしまいます。
自律神経のバランスが崩れてしまうのです。

まずは、ストレスを過剰に溜めないようにしましょう。
心が休まる時間が持てないほど仕事が忙しいなどという状況は、免疫力が落ちる可能性があります。
場合によっては自分の環境を見直す必要があるかもしれません。

また、日々ストレスに対処していくことも大切です。
自分がリラックスできる方法を探り、適度なリフレッシュを忘れないようにしましょう。

その他、よく笑うことも免疫力を高める効果があります。

運動

免疫力を高めるためには、適度な運動が有効です。

入浴の項目で、免疫力には体温が大きく関係するとお話ししました。
筋肉量が少ないと、体温は下がり、増やすと体温は上がります。
また、基礎代謝も体温によって変化します。
筋肉量を落とさないようにしましょう。
日頃まったく運動していない人は、まずは1日数分程度の軽い運動でもよいです。
無理のない範囲で筋肉を動かすことを心がけてみてください。

免疫力が下がってしまう事

知らない間に免疫力を下げてしまうことがあります。
また、免疫力を上げるためにしたことがヘルペスをできやすくしてしまうことがあります。
下記のことに注意しましょう。

アルギニンを摂りすぎる

アルギニンというアミノ酸の一種を摂りすぎるとヘルペスを発症しやすくなります。

アルギニン自体は免疫力を高める栄養素のひとつです。
大豆、マグロ、肉類、ニンニクなどに多く含まれています。
アミノ酸には様々な種類があります。
リジンというアミノ酸は、ヘルペスの予防や改善に効果があります。
体内でリジンよりも、アルギニンのほうが多くなるとヘルペスができやすくなるのです。
リジンはピーナッツやコーヒーといった豆類、高野豆腐、ごま、乳製品などに多く含まれています。

免疫力を高めるためにアルギニンを摂りすぎれば逆効果なので注意しましょう。

日焼けしないようにする

日焼け対策せず紫外線を浴びすぎると、免疫力低下の原因になります。
体は、悪影響を及ぼす細胞を排除して予防する免疫反応が備わっています。
その防御システムのような機能が、紫外線を多く浴びることで低下するのです。

免疫力を低下させないためには、日焼け対策が必要です。
●直射日光を避けなるべく日陰を歩く
●長袖の服や帽子やサングラスを活用する
●日焼け止めクリームを塗る
こういった一般的な方法で問題ありません。
なるべく日焼けしないようにしましょう。

栄養バランスに気を付ける

さきほど免疫力を高める食材をご紹介しましたが、大事なのは栄養バランスです。
ひとつの食材さえ摂っていれば大丈夫、ということはありません。
栄養が不足していたり偏ったりしていれば、免疫力は低下します。

●米、パン、麺類など主食
●肉、魚、大豆などのタンパク質のおかず(主菜)
●野菜、キノコ類、海藻など(副菜)
主にこの3つが揃っているとバランスがよいといえます。
汁物を加えると更に理想的です。
その他、果物や乳製品も毎日摂るとよりよいです。

ヘルペスの前兆を感じる際はとくに食事に気をつけましょう。