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いちごゼリーのような便が出る性感染症?アメーバ赤痢の症状と治療薬

アメーバ赤痢とは

アメーバ赤痢とは、「赤痢アメーバ」という原虫が病原体となり人や動物に寄生して引き起こされる感染症です。
国内で感染者に多いのは、途上国からの帰国者と男性同性愛者間での感染です。

世界では毎年4~10万人がアメーバ赤痢によって亡くなっているといわれています。

アメーバ赤痢の症状

アメーバ赤痢の症状は大きく2つに分けられます。
腸管病変と、腸管外病変です。

潜伏期間は通常2~3週間ですが、数日~数年になることもあります。
潜伏期間を終えると、下記の症状が起こります。

腸管病変

大腸に感染すると腸管病変が起こります。
「腸アメーバ症」と呼ばれることもあります。

  • いちごジャム/ゼリーのような粘液血便を1日数回~数十回する
  • 下痢が続く
  • ガスがたまる
  • 排便時に下腹部の不快感や痛みが生じる
  • テネスムス/しぶり腹と呼ばれる便意をもよおしてトイレにいっても十分に便が出ない状態

このような症状が数日~数週間の間に悪化したり治まったりを繰り返します。
ただし、感染しても無症状の人もいます。

腸管外病変

赤痢アメーバは血流にのって大腸以外の臓器に感染することがあります。
大腸以外の臓器の感染により起こる症状を腸管外病変といいます。
「腸外アメーバ症」と呼ばれることもあります。
腸以外ではとくに肝臓にうみがたまるケースが多く、このような症状が出ます。

  • 発熱(38℃~40℃ほど)
  • 上腹部・右の脇腹が痛む
  • 肝臓が腫れる
  • 嘔吐・吐き気
  • 寝汗
  • 全身のだるさ
  • 体重減少

風邪やインフルエンザと症状が似ていて、誤診されることも多いです。

アメーバ赤痢の感染ルート

腸内に寄生し、糞便中に排出される赤痢アメーバは、経口摂取(口から入ること)によって感染します。
経口摂取の原因となる行為はほぼこの2つです。

  • 感染者の排泄物中の赤痢アメーバに汚染された飲食物を口にする
  • 肛門を舐めるなどの性行為

先進国で感染者が多いのは、途上国からの帰国者と男性同性愛者です。
国内ではリミング(肛門を舐める性行為)やアナルセックスで感染する性感染症としての感染が増加傾向にあります。

なお、性行為から感染した場合、梅毒やhIV感染症など、他の性感染症を合併しているケースが多く見受けられます。

アメーバ赤痢の治療薬

アメーバ赤痢は強い症状が出ている時は飲食をやめ点滴することもありますが、通常経口薬(飲み薬)の投与で治療を行います。
アメーバ赤痢の治療では大抵の場合「ファシジン(チニダゾール)」か「フラジール(メトロニダゾール)」が用いられます。
これらは抗原虫薬という原虫を殺す作用のある薬です。

ここでは通販でも購入可能なアメーバ赤痢の治療薬2種類について簡単にご紹介します。

ファシジン(チニダゾール)

アメーバ赤痢の代表的な治療薬、ファシジンはアメリカに本社を置くファイザー社が開発しました。
一般名は「チニダゾール」といいます。
チニダゾールは同じく原虫が原因で発症するトリコモナス症の代表的な治療薬でもあります。
日本では富士製薬が錠剤を製造しています。

ジェネリック医薬品が数種類販売されており、通販でも購入可能です。
お薬なびでは500㎎×100錠タイプが1箱4750円で通販できます。

フラジール(メトロニダゾール)

フラジールは赤痢アメーバ症の第一選択薬として用いられる薬です。
シオノギ製薬が製造している内服薬の商品名が「フラジール」、一般名は「メトロニダゾール」といいます。
また、チニダゾールと同じくトリコモナスの治療薬としても用いられる抗原虫薬です。

ジェネリック医薬品が数種類販売されており、通販でも購入可能です。
お薬なびでは500㎎×20錠タイプが1箱2250円で購入できます。

まとめ

アメーバ赤痢のワクチンはありません。
予防としては汚染されたものを口にしないことが重要です。
新型コロナウイルス感染予防対策同様、石鹸で十分に手を洗いましょう。
アメーバ赤痢が流行っている国や衛生環境がよくない地域では生ものや生水、生野菜・果物は口にしないようにしましょう。

性行為で口から感染するので、不特定多数の相手と性行為することの感染リスクは高いです。
オーラルセックス用のコンドームの使用など、工夫次第で予防は可能ですが、舐める行為には注意が必要です。

アメーバ赤痢は放置すると慢性化し、再発しやすくなる恐れがあります。
予防に気を付け、感染してしまったら早めに治療を始めましょう。